臍帯血での治療は骨髄移植と同等の効果が得られます
胎盤と臍帯の中に有る血液は、臍帯血と呼ばれ、白血病等の治療の難しい病気の患者を救う素晴らしい力が秘められています。白血病や再生不良性貧血の患者の根治は今まで、骨髄移植が行われて来ました。しかし、骨髄の提供者の調整に長期間が必要な為、患者が必要な時期に間に合わないというケースも起こって来ました。近年、臍帯血移植で、骨髄移植と同等以上の効果が得られる事が解り注目されています。
臍帯血移植は、骨髄移植と比べ事前に採取し冷凍保存しておく事で治療が必要な時に使用できる事や、提供者が外科的行為を受ける事無く採取出来るので安全で経済的です。1999年に日本のネットワークが設立されましたが、補助金事業に負う運営の為、慢性的な赤字体質に陥っていて安定的な運営の見通しは立っていません。しかし、必要性はむしろ高まって来ている為、国からの法的整備の方向性を示す事が求められています。